コラム

【19-20AW】 ロンドン・メンズコレクション

  1. 「ジョン・ローレンス・サリバン」
  2. 「イー・トウツ」
  3. 「ボビー・アブリー」
  4. 「ザンダー・ゾウ」
  5. 「チャラヤン」

 2019年1月5日より7日まで、2019-20AWシーズンのロンドン・メンズコレクションが行われた。

 今日、世界の様々な都市においてコレクションが開催されているが、伝統的に4大コレクション(パリ、ミラノ、NY、ロンドン)に参加するブランドが生み出す影響力は大きい。中でも、ロンドン・コレクションは主に新進気鋭のデザイナーズブランドや、英国にシンパやルーツを持つブランドが出展している。

 本コラムでは、去る2019-20AWシーズンのコレクション発表に伴い、エディターが一推しするピックアップブランドを紹介する。

1.「ジョン・ローレンス・サリバン」

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FW 2019 LONDON Look 12 #johnlawrencesullivan #lfwm

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FW 2019 LONDON Look 1 #johnlawrencesullivan #lfwm

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FW 2019 LONDON Look 7 #johnlawrencesullivan #lfwm

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 まずは、日本が誇るドメスティックブランド、ジョン・ローレンス・サリバン

 創業者であるデザイナーの柳川荒士氏は、元・プロボクサーという異色の経歴を持ち、ブランド名も19世紀に活躍した、同名のボクサーにちなんで名付けられている。氏がプロボクサーを引退した2003年にブランドが設立されたが、早い段階でメディア等に注目を浴びた存在だ。

 これまで東京やパリコレクションにて発表を重ねてきた実績のあるブランドだが、2017-18AWシーズンより、発表の場をロンドン・コレクションに移している。

 「ジョン・ローレンス・サリバン」は、伝統的なテーラードスタイルやレザーウェアを得意としている。どうやら、その機能的ながらエレガントなスタイルがロンドンという都市観にも合うらしい。パリ時代と比べてもバイヤーの買い付け数も堅調に伸びており、メディアへの登場回数も増えている。

 本シーズンはダークな雰囲気の中、「ジョン・ローレンス・サリバン」の伝統的ともいえるレザー使いに、蛇やヒョウ柄といったエキゾチックなアニマル柄のアイテムが目立つ。個人的にはハイライズなウールのセットアップに、大胆にカットされたスクエアトウのシューズの組合せが好みだ。

 30代を意識した服作りは、モード感を重視する、大人の男性にも好評だ。

2.「イー・トウツ」

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AW19 look 23 . . #etautz #aw19 #lfwm

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 デザイナーズブランドにして、伝統的な英国スタイルを重んじるイー・トウツ

 全体的にシンプルなデザインの多いブランドだが、ところどころにデザイナーズらしい要素が盛り込まれており、ファッション関係者にも人気の高いブランドだ。日本でも未だ直営店こそないものの、年々セレクトショップ等で取り扱い数が増えている。

 今シーズンは彩度を落としつつも様々なカラーがランウェイに登場した。大胆に肩から落ちたラインをはじめとするストリート的な要素と、英国の伝統的なチェックやストライプ柄を上手くまとめている。

 パトリック・グラント率いる斬新かつ王道的な英国ブランドに、今後も目が離せない。

3.「ボビー・アブリー」

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Bobby Abley aw19

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yeeha.. Bobby Abley aw19

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⚡️thursday⚡️

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 ディズニーをテーマに、衝撃的なデビューを果たしたボビー・アブリー
 コラボレーションが大好きなことで有名なブランドだが、今シーズンの相手はポケモンだった。ポケモンは近年、「ジェレミー・スコット」や、藤原ヒロシとの「サンダーボルト・プロジェクト」など、ファッションブランドとのコラボレーションに積極的な一面をもつ。

 ファーストルックから颯爽と、全身にモンスターボールがプリントされたスウェットが登場したかと思いきや、ピカチュウやヒトカゲといったポケモンたちが次々と登場。ランウェイを歩くモデルも、明らかに登場人物をモチーフにしたメイクやヘアスタイルをしている。

 そして、ショーの最後は大きなピカチュウが登場。堂々としたモデルデビュー?だ。

 そんな中、オーバーサイズのアイテムたちを、上手くポケモンの世界観に落とし込んでいるところは、流石の抜け目のなさだ。

4.「ザンダー・ゾウ」

 お次も変わり種。新進気鋭のブランドである、ザンダー・ゾウだ。

 北京出身の「ザンダー・ゾウ」は、オランダでインダストリアルデザインを学んだ後、2007年にブランドを開設。2015SSシーズンより、ロンドン・コレクションに参戦している。

 年々コレクションがぶっ飛んできている「ザンダー・ゾウ」だが、今シーズンもやってくれた。

 スターウォーズのチューバッカやクローン兵をモチーフにしたと思しきスタイルは、実にシュールでインパクト大。コレクションにおける、ショーとしての面を強調している。「ザンダー・ゾウ」のランウェイは評価も上々で、観客も年々増えている印象だ。

 コレクションのインパクトが強いブランドだが、販売されている服はベーシックな中にもラグジュアリー感が備わっている。日本国内でも取り扱いショップが徐々に増えてきており、今後の躍進が期待されるブランドだ。

5.「チャラヤン」

 最後に、ファッショニスタならば押さえておきたいチャラヤンだ。

 「チャラヤン」はキプロス出身のデザイナー、フセイン・チャラヤンが1994年に立ち上げたブランドだ。元々はブランド名も「フセイン・チャラヤン」だったが、2012年に「チャラヤン」に変更。

 2008年には「プーマ」クリエイティブ・ディレクターに就任した経歴を持つ。ダブルネームのスニーカーや、スポーツウェアも人気を博した。

 コレクションとしては、ミニマルでスポーティーだ。黒基調の中で、前半部分はビビッドなイエローやオレンジ、ピンクといった差し色が映える。後半パートは複雑なパターンのトップスに、膨らんだシルエットのパンツの組み合わせが美しい。

 トレンドであるストリートの要素もうまく織り込んでいる。

 「チャラヤン」は、過度なブランドアピールをしたくない大人の男性にも好評だ。

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この記事を書いた人
瀬川 俊太朗
c-styleのバイヤー兼鑑定士。某大手ブランド買取店での長きに渡る 査定の経験により、得意ジャンルは幅広く、ラグジュアリーブランドは もちろん、モード、ドメスティック、ストリート、また、バッグ、時計、 アクセサリーなどの小物系も得意としている。趣味は山登り。